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aukkoってなに?(笑)

5月30日
読了時間: 3分

わたしたちのはじまりの日として、東中野の拠点で、aukkoの団体ロゴを作るイベントを行いました。「aukko」と呼ばれても、読み方も意味もよくわからないですよね。実際、電話口でも正しく伝わった試しがありません。意味も伝えないと伝わらないので、まずはここで紹介させてください。


aukko(あうっこ)という言葉は、フィンランドで「隙間」という意味を持っています。


フィンランドの言葉を選んだのは、わたしたちが2023年8月から開かれた対話プロジェクトという名でオープンダイアローグというフィンランドの精神科医療から生まれた複数人の対話の研修を始めたことがきっかけにあります。


医療の枠内で決められた診断などからはなれて、その人自身の苦労や大変さをまずはわたしたちが知ろうとすること、そして、他者を完全に理解することは不可能だという前提に立ち、それでも「わかろうとし続ける」姿勢を大切にした実践です。


精神科医療や対人支援のなかで、専門家が患者を治療する垂直な関係ではなく、本人はもちろん家族や大切な関係の人も複数人で、全員が平等に話せること、答えを急がず対話を繰り返すことを、どう取り入れられるかを一緒に考える場づくりを行ってきました。

一方的な評価や強制をなくして、多声性に耳を傾ける水平な対話の実践は、自ずから持つ力を引き出すきっかけになると考えています。



◇

aukkoは、どんな生い立ちにあっても、一人ひとりが自らのありたい道を選ぶことができる社会になることを目指して、小さな場作りを始めました。


わたしたちの出会う若者たちのなかには、虐待や困窮、障害など、さまざまな苦労を抱えながらも、本当のニーズが制度にあっていないことを背景に、既存の制度につながることがむずかしい若者たちがたくさんいます。


そうした医療や福祉の領域で生じている「隙間」を埋めていくように、一人の人としてであった彼らと一緒に、自らの身の丈に合った「やってみたい」と思えることや自分の暮らし方を、安心した関係性のなかで選んでいくことのできる場を、中野のまちで耕していくことを目指しています。


それから、もっとも大事にしていることは、この場を作っていくのは大人ではなく、若者たち自身であることです。第三者から一方的に提供される支援ではなく、住まい方も過ごし方も生業も、自分たちがこっちに進んでみたいと思った道を、一緒に切り拓いていく。何を言っても聞き遂げられない、どうせ諦めるしかない、諦めることには慣れているからそんな言葉を何度も聞いてきたわたし自身が、彼らがそれを諦めずにいられる場はどんな場所であるか、そこが安全に失敗できる場であることができて居心地のよいと感じられるのだろうか、そもそも社会で「普通」とされていることはいかなることかを問い続ける実践の場として東中野のBugHubを運営しています。


いつかは、その安心できる関係性が、さまざまな場所で広がっていくことを目指して、わたしたちは活動しています。




ロゴに託したコンセプト




若者一人ひとりに、「自分の人生の軌跡を一本の線で書くとしたらどんな形になるか」と問いをおき、その場にある好きな画材で一つの円を書いてもらったものを集積しています。


その一本一本が彼ら自身が生きてきた証であり、これから描いていく未来でもあり、それらがそれぞれに異なることで生まれる「隙間」がaukkoのありたいと考える世界を想起させるようイメージしました。


隙間だらけのわたしたち自身や、この世界や社会に対して、今この世界にはまだない新しい地図を創り出していくプロセス自体がこの団体で大切にしたいものと考えています。






Photo by Takeru Sorita @nikosorit_


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